Timing is Everything

本や映画に関することを書きます。映画は観た後素敵な気持ちになれるヒューマンドラマ系を好みます。

「幸せのちから」はハングリー精神が足りない人のための映画(ネタバレあり)

BSでたまたま流れていたウィル・スミス主演の「幸せのちから」を観ました。せっかくなので感想をかきますね。

 

この映画は、はじめて観たんですけど、見終わった率直な感想は、典型的なアメリカンドリームを描いた作品だなぁ、という印象でした。

1980年代のアメリカを舞台に、クリス(ウィル・スミス)は医療機器を病院に売り込むセールス一本で、妻と息子の3人家族を養っていました。しかし、その医療機器というのが、X線装置(レントゲン)よりもやや鮮明な画像が得られるけれども、設備費が2倍もかかってしまうという、とても需要の高い製品ではなかったのです。そのためなかなか機械が売れず、クリスの家族は苦しい生活を強いられることになりました。奥さんはダブルシフトでアルバイト、子供はチャイナタウンの安い養育施設に預け、家賃や税金は滞納するのが当たり前といった段階から物語がスタートします。

この物語は、「お金があれば幸せとは限らないけれど、お金がなければ余裕がなくなって確実に不幸になる」というものの典型です。クリスたちは劇中でこれでもか、というくらい追いつめられます。

機械が売れない

給料の高い定職を求めて証券会社のインターンを目指す

妻の納得が得られず夫婦崩壊

子供(クリストファー)の取り合い

妻は家を出て、クリスはクリストファーと暮らすことになるが、家賃滞納で借家から追い出される

モーテル暮らし

口座の残金が税金ですべて持っていかれる

モーテルも追い出され、なんとかクリストファーの寝る場所を確保するため毎日教会へ

 

特に印象的なのは、クリスがクリストファーに「おまえはいま、幸せか?」と問いかけるシーンですね。母親が出て行って、借家から追い出されて、頼りの父親も売れない医療機器のセールスと猛烈な証券会社のインターンをこなしている、そんなときにクリストファーは「幸せだ」といったんです。この言葉で一番救われたのはクリスだと思うんです。

 

この映画は、仕事や学業に身が入らないという人向けの映画かもしれないと感じました。なぜなら貧富の差をまざまざとビジュアルで映しだすからです。例えば、クリスたちは今日その日の寝る場所を確保するため教会に並んでいる目の前を、金持ちの息子たちが楽しそうにオープンカーに乗って通り過ぎていく。これをみて何も感じない人はいないんじゃないかなと思います。

もちろん、最後にはアメリカらしいラストが待っています。お約束ですね。

クリス:インターン最終日なので良いシャツを着てきました。

上司:それは大変いい心がけだ。しかし、悪いけど明日も良いシャツを来てきてくれよ。もしうちで働く気があるのなら。

意外にもハングリーになれる映画です。僕もそのうちもう一度見たいと思います。

 

予告編を貼っておきますね。


幸せのちからトレイラー.flv